鳥肌が立つと毛が伸びるっていう噂はホント!?
そもそも鳥肌ってどうしてなるの?
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鳥の羽をむしった後のように皮膚の表面にブツブツと細かい凹凸が表れる状態が「鳥肌」です。この鳥肌、常に鳥肌が立っている状態の人はなかなか見かけませんね。
どのような場面で鳥肌が立つのか、そしてそれはどんなメカニズムなのかについて解説していきましょう。
鳥肌が立つ仕組み
私たちの体には無数の毛穴があり、その毛穴から体毛が生えています。
この体毛の根元にはそれぞれ立毛筋と呼ばれる筋肉があり、交感神経によって司られていますが、交感神経が刺激を受けると反射的に収縮します。
この収縮反応は自分でコントロールできるものではありません。
立毛筋が収縮すると毛穴もギュッと閉まってしまうので、毛穴周辺の皮膚も隆起したような状態となり、寝て生えていた体毛もピンと立つわけです。
この現象がすべての毛穴と体毛に起こるため、全体的にブツブツとした鳥肌状態が引き起こされるという仕組みです。
どんな時に鳥肌が立つの?
まずは、寒さや冷たさを感じたときに交感神経が刺激される寒冷刺激。
これは毛穴を閉じて体温を逃がさないように体温調節するためでもあり、体の防御反応として鳥肌が立つと考えられています。
また恐怖心を感じたり、緊張感を感じることによっても交感神経が刺激されて立毛筋が収縮します。
「感情刺激」や「感覚刺激」でも同様に防御反応が起きて鳥肌が立つのです。
鳥肌と毛の成長には関係があるの?
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鳥肌が立つメカニズムが毛の根元の筋肉の収縮によるところ、ということは分かりましたが、その反応と毛の成長には関係あるのでしょうか?
結論から言うと鳥肌と毛の成長は関係性ゼロ
鳥肌が立つ状態(立毛筋が収縮する現象)は毛の成長に直接的に影響は及ぼしません。
毛が成長する仕組みや周期については、毛の根元にある毛乳頭や毛母細胞の働きによるものなので、毛穴周囲の筋肉の収縮は特に関係性ないのです。
関係性がゼロの理由。ムダ毛が伸びる仕組みと毛周期について
鳥肌によってムダ毛が伸びる真相は「関係なし」と端的にお伝えしましたが、ここからはムダ毛が伸びる仕組みから何故関係ないのかをもう少し深堀りしていきたいとおもいます。
体毛は皮下に隠れている根元のほうに毛球という部分があります。
この毛球には毛を作り出す細胞が入っていて、ここがきちんと育っていないと毛が抜ける周期が早まります。
さらに毛球のなかに「毛乳頭」と「毛母細胞」と呼ばれる組織があり、毛乳頭で栄養分などを取り込んで毛母細胞に送り込むことで、細胞分裂をして毛幹を作り出し、毛を作り出す仕組みとなっています。
こうして作られた毛は毛周期というサイクルで「生えて~抜け落ちる」を繰り返しています。
毛が伸びて生えるのを「成長期」とよび、毛母細胞が毛を作り出すのをやめて抜け落ちる準備に入るのを「退行期」、そして抜け落ちるだけの「休止期」があります。
毛の伸びる長さは1日で概ね0.2㎜~0.3㎜程度ですが、体の部位によって毛周期の期間が異なり、個人差もあります。
例えば成長期2年~6年とされている髪の毛は長く成長して伸びますが、成長期が3か月~5か月程度のワキ毛などは短い毛の状態で抜け落ちていくのです。
じゃあ何故伸びたと感じるの?チクチク毛の原因はカミソリにあった!
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「鳥肌が立つと毛が伸びる」という噂は本当ではない、ということが分かりましたが、ではなぜこのような噂がまことしやかに広まっていったのでしょうか?
これには、カミソリなどによるムダ毛処理のセルフケアが関係してきます。
鳥肌=毛が伸びた、と勘違いしてしまうワケ
鳥肌が立ついう現象は、立毛筋が収縮して毛穴が閉じた状態だと説明しました。
つまり、通常は横に寝ている毛も、鳥肌が立つと毛穴がキュッと閉じるのでピンと立ってしまいます。
この現象が皮膚全体で起こるので、手で触ったときに毛を感じやすくなり「あれ?毛がいつもと違うな。伸びたのかしら?」と思ってしまうのです。
鳥肌が立ってチクチク毛が気になるワケ
鳥肌が立ったとき、ピンと立った毛が「チクチクする!」と感じる理由は毛の断面のせいです。
自宅でのセルフケアでよく用いられるのがT字カミソリなどのシェーバーですが、これらを使ってムダ毛処理をすると、剃った毛の断面が平らな状態に。普通のムダ毛よりも人の目では毛が太くなります。。
カミソリによって毛先が太くなった毛が、鳥肌がたち手で触ったときに「チクチク」と感じてしまうのです。
鳥肌でも毛を目立たせないためには?
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鳥肌が立った時に隆起した毛穴とともに毛が立った状態となってしまうのは、自分ではコントロールしようのないこと。でも鳥肌が立った時にチクチク毛になるのはイヤですよね。
鳥肌が立った時でも毛を目立たなくするためには、適切なケアが必要です。
こまめなセルフ脱毛と正しいテクニックが不可欠
鳥肌が立った時、とくに毛が気になるパーツは腕ですよね。
半袖やノースリーブなどを着用した際にはあらわになる部分でもあるので、なるべくこまめにセルフ脱毛をするのがいちばん大切です。
自己処理後に伸びてきた毛の毛先を細い状態にするためには、カミソリやシェーバーでの自己処理ではなく、除毛クリームや家庭用脱毛器でのセルフケアがおすすめです。
自宅でのセルフ脱毛であれば、抑毛効果のある除毛スプレーでのケアや家庭用脱毛器などで毛自体に直接作用するようなケアを心がけることでチクチク感を大幅に軽減できます。
注意
ただし除毛クリームなどの場合、肌に刺激を受けることも多く、特に敏感肌やアトピー肌など肌のお悩みがある人にとっては、使う商品やアフターケアにも注意をはらいましょう。
脱毛サロンやクリニックでのケアは鳥肌の悩みにも有効!?
脱毛サロンやクリニックでの医療脱毛クリニックは、毛が生える仕組みや毛周期を考えていちばん効果が出る方法で脱毛施術をおこないます。
サロンで一般的なフラッシュ脱毛(光脱毛)では、特殊な光を当てて毛根や毛包にダメージを与えることによって毛の再生力を弱める施術をします。
サロンごとに導入している脱毛機器がちがうので、フラッシュ脱毛の方式もいくつかありますが、いずれも毛自体に刺激を与えて滅毛する方法となるので、毛がどんどん細くなっていき、いずれ生えなくなるというわけです。
この方法であれば、毛自体が細くなっていくので毛先も細くなり、鳥肌が立ってもチクチクしにくくなります。
クリニックでの医療脱毛では、主にレーザー脱毛という脱毛施術が行われます。
これはフラッシュ脱毛で用いられる光とは異なり、波長の長い単一の光を集中的に毛根や毛包に当てていくものとなり、脱毛効果が高いため永久脱毛も可能となります。
こちらも毛が生える仕組み自体に働きかけて毛を弱めていく脱毛方法なので、施術のたびに毛が細くなります。
サロンやクリニックでの脱毛施術では、効果が出やすいことだけでなく、肌へのアフターケアがかなり丁寧に行われるのもメリットです。
除毛クリームは肌タイプによっては使えないこともありますし、家庭用脱毛器を用いる場合でも熱や光を当てる脱毛方式となるため、しっかりとアフターケアをしないと肌トラブルを引き起こしてしまうことも多いのです。
安全にツルツルお肌を目指すのであれば、脱毛サロンやクリニックでのプロのテクニックが断然おすすめというわけです。
プロのムダ毛ケアで鳥肌だってコワくない!
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「鳥肌が立つと毛が伸びる」という噂を検証した結果、鳥肌が直接毛の成長に影響しないということが分かりましたね。
この噂が広まった原因は、ムダ毛の自己処理のやり方にあったようです。きちんと適切なムダ毛ケアをして、鳥肌が立ってもツルツルのお肌をキープしていきましょう!
「鳥肌が立つと毛が伸びる」というウワサ。
「いやいや、ホントなわけないよ」と思いつつ、実際に鳥肌が立つとお肌がブツブツして毛もチクチクするので「やはり本当だったのかしら」と感じてしまうアナタ。
こちらでは、この噂について徹底検証するとともに、鳥肌にも負けないツルツルお肌になるための対策も紹介します。